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福々まんじゅう 江戸和風スイーツ [行きつけの]

"一の酉 秋深し" でいただいたコメントで「あんどーなつ」というテレビドラマを紹介していただきましたので、その名に因んだ、浅草の和風スイーツ店めぐり。
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ドラマの舞台設定は「満月堂」という老舗和菓子店になってたようデスが、浅草近辺にその名のお店はありません。
ですが、ココ浅草には、名は知られずともソレナリのお菓子が永く作られ続けているんです。

先ずは、江戸風でMyボスお気に入りの"甘味処 西山"。
雷門通りのこのあたりには、マスコミの影響で有名になった亀ナントカや西ナントカというお店が並びあって和菓子の超共存競合エリア。ドラヤキ求めて行列が出来てしまうくらいのアキレるトコなんですが、それらのお味はノー・コメントとMyボス。
で、このお店はソンナ観光客目当ての出しゃばった造りとは違って落ち着いた風情で、品格と心意気が伝わるお店。 "こだわり素材の懐かしい味で160年 創業嘉永五年"というから1852年、吉田松陰の時代からで、店の裏には蔵があって、震災にも、戦災にも焼けずに百年以上耐えた建物ラシイの。
しかも、在九州の福ちゃんに献上したいモノ、愛すべき名前の「福々まんじゅう」が名物なのレス。
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次は、ドラマでの満月堂ナラヌ"満願堂"本店、一字違いの店名にチナんでご紹介。
チョッツ軽メの店で、さつま芋を素材にした"芋きん"と呼ぶキンツバが売りなの。江戸吉原遊女に好まれたラシイ"土手のきんつば"をリメイクしたモノで、店の由緒は不明で、Myボスによればムカシは無かった?ようデス。
浅草で、お芋スイーツと言えば1902年(明治35年)創業の"芋ようかんの舟和"、キンツバでは観音裏で1903年(明治36年)創業の"徳太楼"が本筋になるんですが、残念ながらいずれも今回は割愛ネ。
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続いての一字違いはさらに軽メになって、浅草寺境内弁天山のワキにある"花月堂"。
昭和レトロが売りの店、建物は戦後間もなくの木造だそうで、名物は"元祖ジャンボめろんぱん"。低温長時間発酵だそうで、パンです、アンは入っておりませぬ。
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お終いは、"あんです"、餡子あんこ の製造所が出した浅草三丁目・言問通りにあるパン屋さん。
あんパンのほか"アンドーナツ"が売れ筋のようなので、ドラマのタイトルはここがヒントかなぁ、と思いますデス。
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「あんどーなつ」の「満月堂」から、"西山" 経由で、"満願堂"、"花月堂"、"あんです" とタドリますたぁ。
職人がココロ込めて手作りするアンコは、まんじゅうにしても、きんつばにしても少量生産、ダカラ、西山徳太楼のような心意気のお店のモノがオイシイんでありんすね。

コメント(2) 

コメント 2

淳之介

早速調べていただき、感激です。
そのうえ、特集?まで組んでいただいて・・
浅草に立ち寄れたら、福々まんじゅうには行かねばなりません。

ありがとうございました。!(^^)!

by 淳之介 (2012-11-22 23:01) 

Soran606

いつもありがとうございます。
"福々まんじゅう"の甘味は、出しゃばってなくて、むしろ
控えめでやさしーいのです。
甘い刺激に慣れている現代人、とりわけ甘いアンを期待して食べる方は、ほとんど物足りないと感じることでしょう。
ですが、この味覚こそが、160年続いてきたもので、
当時の町人はもちろん、時代劇で殿様やお姫様が口にしたのも、
きっとこのような味だったのでは。
一つ目はパクっと、二つ目は、ゆっくりと召し上がってください。
なお、"アンドーナツ"のように、
時代が下るほどアンの甘さが増してきますが、
揚げパンとのバランスなどで、それはソレでウマイと思いますデス。

by Soran606 (2012-11-24 12:12) 

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