SSブログ

立春へ 魑魅魍魎と餓鬼の送り [季節の風物]

一年最初の18日で初観音の浅草寺、「温座秘法陀羅尼会おんざひほう だらにえ」が、7日前の12日午前6時から開白かいびゃく、この日から始っていて、今日18日夜で結願けちがん。  なので、さきほど夕方からの散歩見学。

本堂内陣の一部を結界けっかい して行われる昼夜不断の"観音秘密供養法(観音密供)修座"とされる行事。
江戸時代中期から始められ、修法者の座が冷えることがないことから"温座"とされ、「千手千眼せんじゅせんげん 観世音菩薩かんぜおんぼさつ 広大円満こうだいえんまん 無碍大悲心むげだいひしん 大陀羅尼だいだらに」?という陀羅尼文を唱えることから"陀羅尼会"とされるソウでして、「天下泰平、玉体安穏、五穀豊穣、万民豊楽」などが祈願されるそうでアリンス。
moujya1.jpg
夕方になると幕が引き上げられて貫首が登壇ののち、"天皇陛下へ献上の「玉体安穏」祈祷札と皇太子殿下へ献上の「尊体健全」祈祷札などが加持"されたソウナ。moujya2.jpg
で、クライマックスは、曠野こうや に棲む 魑魅魍魎ちみもうりょう や餓鬼がき への供物を加持する"曠野神供こうやじんく"が修了し、その供物が境内に立つ銭塚ぜにづか地蔵堂の脇に掘られた穴へ投入されると・・・
   準備万端整って、堂内での最後の座が終わるやイナヤ、本堂の明かりがすべてシャットダウン・・・暗闇に。
そこでスカサズ、松明たいまつ を持った赤鬼と青鬼二人が登場して、本堂正面の階段を駆け降りてきて、境内を巡っていく、という劇場型展開なの。
moujya3.jpgmoujya4.jpg
鬼サンの持つ松明の炎は一切の災厄が浄化されるソウで、地面に叩きつけた松明の燃えかす炭を火除け厄除けの縁起物として持ち帰ろうとする方々が。
シテ、鬼サンたちは、終いになると、さきほどの供物が入れられた地蔵堂脇の穴に松明を投げ入れて行事が満了。

ソンナコンナで、悪霊が鎮められ、年頭の除災招福の祈願が達成できるというもので、俗に「亡者送りもうじゃおくり」と呼ばれるこの行事の由縁だソウナ。
      幸運にも燃えかす炭をゲットできたんです、が、ボクは鬼サンたち遠目夜目だったンで反応セズ、ですたぁ。
      地元でも余り知られていないのですが、新年から立春にかけて、この時節にふさわしい行事でありました。
コメント(2) 

コメント 2

淳之介

魑魅魍魎・・書けませんが、
田中真紀子さんのおかげで、読めるようにも・・意味も分かるようになりました。(伏魔殿も・・(-_-;))

新年同様、二十四節気の第1で春を迎える「立春」、
こちらも、神社、寺社ともに・・除災招福の祈願が、多くみられます。
宗教には無縁の我が家ですが、神事、仏事等々を通して・・
目に見えないモノへの信心が、大切だと実感するこの頃です。
※時々、節分にもなりますが・・立春=誕生日なので、思い入れ強しです。
by 淳之介 (2013-01-29 21:44) 

Soran606

毎度ありがとうございます。おはようございます。
もうすぐに節分と立春ですねぇ。
その日が福ちゃんファミリー母?父?さんのお誕生日とは
良いこと重なりで、おめでたうございますデス。
by Soran606 (2013-01-30 07:22) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

初雪 ひだまり椿と山茶花の 大寒 ブログトップ
 >>>記事を遡るにはこの行を↑↑↑ 《click

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。